【课后欣赏汉诗】『静夜思』李白 = 高校受験対策 = 漢文で総合得点に差をつけよう
床前明月光
疑是地上霜
挙頭望明月
低頭思故郷
[音声]http://seo.maiougi.com/sd-tc/tc001.mp3
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〇〇〇〇様
いつもありがとうございます。
昨日のレッスンのご受講ありがとうございます。
2月4日(木)のレッスン進捗表をお送りしましたのでご参考にしてください。
次回のレッスンを何卒よろしくお願いします。
ありがとうございます。
DX Chinese
大木
21-02-05(金)
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【書き下し文】静夜思 李白
床前(しょうぜん)月光を看る
疑(うたごうらく)は是(こ)れ地上の霜かと
首(こうべ)を挙げて山月を望み
首を低(た)れて故郷を思う
[音声]http://seo.maiougi.com/sd-tj/tj001.mp3
【現代語訳】
寝台の前で月の光を見る
地面に降りた霜のようだ。
顔を挙げて山の上の月をながめ
頭を垂れて故郷を思う。
[動画1分]https://youtu.be/_7sBGCN4LoU]
[培养听力]
https://youtu.be/JzO-1m0RzIA
https://youtu.be/BLUlURh7J34
【漢文学習】(中学の先生の漢文解説)
内容と韻(4'10)https://youtu.be/TPdZAocrWzI
[入試によく出る漢詩]
㊕絶句(杜甫)
㊕春暁(孟浩然)
㊕黄鶴楼にて、孟浩然の広陵に之くを送る(李白)
〇静夜思(李白)
〇春望(杜甫)
〇元二の安西に使ひするを送る(王維)
=== 以下長くなりますがあまりにも有名な漢詩なので説明をコピーします ===
=== 中学生諸君! 今のうちにしっかりと理解して覚えて欲しい。 ===
【語句】
■床前 ベッド先。ベッドの前。ベッドの上。
■明月 (明るく)澄みわたった月。皎々とあかるく照る月。日本語で云うところの「名月」。
「明月」「名月」ともに(míng yuè)だが、詩詞では「名月」は使わないで、「明月」を使う。
「名月」は陰暦八月十五夜の月だが、使われた実績がない。
■疑是 疑うには。疑うことには。疑はしいことには。
■地上霜 霜の下りる気配が天に満ちること。
■舉頭 頭をあげる。横になっていた頭をもたげて。仰向く。
■望明月 明月を看る。月は家族を聯想する重要なよすが。
■低頭 頭をたれる。うつむく。俯く。
■思故鄕 望郷の念を懐く。
■月光 離れたところの家族を偲ばせるという伝統があり、
李白も月光によって触発されて故郷の親族を思い起こしている。
【解説】
中国人は古代からベッドで眠り、これを「床」と言います。ただ現代風あるいは洋風ベッドとは異なり、
椅子がわりにして人と語らったり、ダイニングがわりにして食事をしたり…生活の場であったという説もあります。
確かに今でも冬は厳しい寒さの中国東北部では炕の上では小机を置いて食事をしたりお茶を飲んだりしています。
第1句の最後「明月光」の3字を「看月光」とする読み方もあります。古い資料では「看月光」となっており、
日本の漢文の教科書もそうなっていますので日本人はたいていこちらで覚えています。
実は漢詩は長い時間をかけて写し続けているうちに一部の作品は元の姿とは幾分違ってしまっているのですが、
その中で昔の面影をそのままとどめているものが2種類あります。
一つは遣唐使などが日本に持ち帰ったもの、もう一つは敦煌文書として発掘されたものです。
遣唐使が持ち帰った唐代の写本は正確に写されて後世に伝わり、元の作品と異なってしまっているものはありません。
それほどの中国語の知識がなかったこともあるでしょうが、やはり何といってもそこには深い尊敬があったのでしょう。
敦煌文書というのは20世紀になって発掘された中国の敦煌・莫高窟からの大量の文書で、11世紀の宋代初期、
この石窟の入り口が封印されたために昔のものがそのまま保存されているのです。
こうしたことを考えるとおそらく李白が書いたのは「看月光」、その後伝わる中で中国では「明月光」となり、
多くの中国人はこちらで覚えているのでしょう。
ニュアンスとしては「看月光」は最初から月の光を見ようとして見ていますが、
「明月光」だと月光にふと気づいた感があります。
こちらの方が味わい深いとする人もいます。
第2句の冒頭「疑是」は「~と疑った」ということではなく「これって~ではないの?」という語感を持つ比喩です。
「霜かと思ったら月の光だったんだ…」ということです。
地面が白く光っていたんでしょうね。
そして一瞬霜と見間違えるのですから季節は秋、それも深まりつつある秋でしょう。
秋の夜更け、すでに人は寝静まっている時間です。詩人は寝付かれないまま寝台の前の月の光を眺めます。
一瞬霜かと思うほどの白い光に、「ああ月の光だ」と顔を挙げると遠くに山並みが見え、
その上にしらじらとした光を放つ月がかかっています。
この月は満月でしょう。中国人が愛でる月は基本満月です。満月こそが家族だんらんのシンボル。
満月を見れば家族を思うというのが、典型的な中国人の心性です。
中秋節は秋の満月を愛でる節句ですが、この日は家族団らんの日でもあります。
まるい形は一人として家族が欠けていない、中国人の幸福と理想を意味するのです。
また月を見れば別の場所を思うというのも中国詩における定型的な発想の一つです。
月はこの世をあまねく照らしているので自分が見ているこの月をはるか彼方のあの人も見ているだろうと思うのです。
月を見れば家族を思い故郷を思い…詩人はいつの間にかうつむいて思いにふけっています。
【作者 李白】
作者李白は、盛唐の詩人。字は太白。自ら青蓮居士と号する。世に詩仙と称される。
701年(嗣聖十八年)~762年(寶應元年)。西域・隴西の成紀の人で、四川で育つ。
若くして諸国を漫遊し、後に出仕して、翰林供奉となるが高力士の讒言に遭い、退けられる。
安史の乱では苦労をし、後、永王が謀亂を起こしたのに際し、幕僚となっていたため、
罪を得て夜郎にながされたが、やがて赦された。
<李白 代表作>
『静夜思』
『黄鶴楼送孟浩然之広陵』
『早発白帝城』
『峨眉山月歌』 |