今の内に、小1の娘に中国語の基礎をつけたい。       受講生は小学1年生  太田あやさんの母親様(仮名)奈良県奈良市
 レッスンの効果はてきめん。  田丸宣雄さん(仮名)   タイ国バンコク
 大連に短期留学に行った。話す自信もついた。  三木怜子さん(仮名)   長野県長野市
 学ぶことの楽しさ(原書も読みたい 観光ボランティアもしたい)  岸めぐみさん(仮名)   北海道函館市
 中国語にはまって2年半      <続>そして1年後、念願の旅順へ  多磨さん(仮名)     神奈川県逗子市
 中国語をはじめて良かったこと  美砂子さん(仮名)    香港
 話せるようになった喜び  中村由美さん(仮名)   神奈川県横浜市
 もう一つの生甲斐   <続>1年後の習得とこれからの思い  <続々>安心だった留学  森田(芝暗生)さん(仮名) 東京都港区
 中国に会社設立!   <続>1年後の成長ぶり  高橋 恵さん(仮名)   東京都大田区
 最初は半信半疑でやってみた  園田芳江さん(仮名)   福岡県福岡市
 風呂上りにはじめた中国語のピンイン  斉藤基信さん(仮名)   千葉県柏市
 お爺さんの老化防止の中国語  佐々木一さん(仮名)   広島県大竹市
   奈良県奈良市  太田あやさんの母親様(仮名)
  お嬢さんは、中国の小学校で使用されている教科書「小学語文」を使って中国語の学習をされています。大人と違って、中国語会話はテキスト
 を使用しません。レッスンの中で老師と会話をしながら自然に会話を覚えていきます。「小学語文」は電子ファイルを無料で差し上げています。
                                                           (注釈:大木)

                                                     2013年10月11日
   タイ国バンコク  田丸宣雄さんの声(仮名)
   大家好。 
   私は、泰国に足掛け23年暮らして来ました。お陰さまで泰語は日本語より上手か
  もしれません。泰国では、金属を加工し、電気・電子・自動車部品と多岐多種に及ぶ
  部品を製造販売して来ました。その中でもトヨタ車の重要な部品を開発から手掛け、
  量産するまでの仕事をお受けする事になったのが今から8年前です。生産した部品は
  全量をタイ・アユタヤから広州の顧客工場まで輸出です。広州の顧客工場で二次組立
  された部品が、中国向けトヨタ、台湾向け、アメリカ向けと振り分けられます。
   その時から私の中国との関わりが始まりました。

          広州市番禺区
 品質に十分な配慮が求められる部品だった
 為、生産された我々の部品の品質会議に、
 バンコクから広州へは毎月訪問していまし
 た。顧客工場でのスタッフとのやり取りは
 全て中国語で、意思疎通を図るのが非常に
 困難な場面を多々経験してきました。それ
 までは、自我流で覚えた怪しい中国語を話
 してました。でも聞く力はほとんど無かっ
 たと思います。そう言った状況下で、一念
 発起し【よし中国語を勉強しよう】と思い
 立ちましたが、私の住んでいるところは、
 日本でなく泰国・曼谷です。インターネッ
 トで何度がスカイプで学習ができる中国語
 教室をさがしました。そして、たどり着い
 たのが、大木様の DX Chinese です。日々
 仕事が多忙な中でレッスン時間の確保がで
  きにくかったのですが、なんとか受講日の相談ができました。時間当りの受講料が、
  リーズナブルだったのも良かったし、カウンセリングで習得のための学習方法を明快
  にお教えくださったのも納得できました。昨年4月から開始したレッスンも担当老師
  は、とても丁寧で熱心にお教え下さるのが非常に好印象です。今までに担当してくだ
  さった老師は二人です。レッスンを継続する中、飽きることもなく受講を楽しみたい
  という気持ちで毎週を過ごしております。
   昨年、仕事のトラブルで約2ヶ月半やむを得ずレッスンを休みました。その後日本
  に戻りやっとレッスンに復帰できたと思ったら、今度は大病で約3ヶ月の入院生活で
  す。入院中もやや回復基調時には、受講本や学習帳を病室に持ち込み自分で勉強を続
  けていました。そんなこんなで、レッスンが再開出来たのが今年1月末からでした。
   今では、レッスン中は老師と日本語を使うことなく全て中国語で会話しています。
  最近のトピックスを話したり雑談ができるようになっています。このようになってく
  るとレッスン中も、【こういった場面ではどう話すんだろうか?】など、多くの質問
  が湧いてきます。それはそれで楽しい限りです。
   今年の3月と5月に広州に行く機会が有りました。レッスンの効果はてきめんです。
  とにかく、会話が自然と耳に入ってくるようになっていたのです。まだ解らない事も
  多いですが、日常での会話が非常にスムーズになり、尚且つ仕事の場面では、会議で
  も相手が何を言いたいのか、が理解できるようになってきています。ホテル・街中・
  レストラン・タクシーなどでは、今や全く困らないようになりました。
   大病したのが影響し、自身の仕事環境が大きく変化しました。今後は業務で中国と
  の関わりは殆どなくなりましたが、ここまで来たら泰語と同じくらい話せたり、聞け
  たり、そうなってやろうと思っております。今年中にも再び泰国への駐在が予定され
  ておりますが、中国語学習は引き続き納得の行くところまで続けて行くつもりです。
  タイ人の私の友人3名程は華人で中国語を話します。そんな友人相手に中国語で会話
  しようと思っています。

   長野県長野市  三木怜子さんの声(仮名)
  三木怜子さんは現在 DX Chinese で学習されています。お仕事が大変お忙しい中、お正月休みを利用されて大連にある提携語言学校に短期留学
 をされました。留学期間中は主に実習で老師と共に街に出て、中国の方々の普段の生活の中国語を聞いたり話したりされたのです。
  1年以上に及ぶ学習の成果を存分に味わい、これからの学習に更に弾みがつくものとを思います。              (注釈:大木)

                                                     2012年1月28日

   北海道函館市  岸めぐみさんの声(仮名)

                                                     2011年5月25日

   神奈川県逗子市   多磨さんの声(仮名)
   大家好。 
   70歳を超えた私がこんなに中国語にはまってしまうなんて思ってもみなかった。
  私が中国語を勉強してみたいと思うようになったのは、若いとき英語に挑戦して果たせ
  なかった思いと、このところ数年来の中国との関係で、これからは中国語が面白いので
  はないかと思うようになったことである。
   ところで語学は碁や将棋と同じように上達するにつれて面白くなっていくという要素
  を持っている。そんな訳で私の中国語も本格的に学び始めて2年半になるが嫌になって
  投げ出すどころかだんだん面白くなって来た。しかしそのためには学習環境が大切だ。
  当初は、教室に通ったりNHKのラジオ講座でやっていたが、どちらも一長一短で自分
  にぴったりとした環境としては違和感があった。これでは面白さも失せてしまう。個人
  レッスンはどうであろうか。費用や通学の面で無理がある。
   ネットで調べるといろいろな教室あるが、聞く力を伸ばす学習の仕方について詳しく
  書いてある DX Chinese が気になった。“こんなに私にぴったりとした良い話は他には
  ない。面白そうだ。だが待てよ。へたにアクセスして大丈夫か”といろいろ考えた。し
  かし“ここは思い切るしかない、騙されてもともとだ”と、ある日勇気ももって問い合
  わせをした。カウンセリングの時日本人の先生の話に私は引き込まれてしまった。特に
  脳の記憶構造の話は分かりやすく納得させられるものだった。危惧していたことは全て
  吹っ飛んだ。“よしここでお世話になろう”。
   日本語の話せない奥様先生との悪戦苦闘が始まって、あっという間に1年が過ぎた。
  パソコンは仕事がらわかっていて、しかもスカイプというネット通信は既に知っていた
  ことも幸いした。“何で中国語なんか始めたんだ”と、よく聞かれるのだが、いつもこ
  う答えている。“漢字を見ると、何となく分かるような分からないような感じで、他の
  外国語より面白そうだ” しかしこの「漢字が分かる」がくせものだった。「分かる」
  どころかこの漢字が「聞く」「しゃべる」の面で大きな障害になっていることも、カウ
  ンセリングの時初めて分かり、レッスンと自習では特に注意している。私は3つ覚えて
  2つ忘れていくという情けない状態だから、人の3倍やらなければ上達できないと正直
  思っている。しかし3倍はともかく2倍くらいはやるようにしているお陰で先生からは
  高い評価(?)を頂いてはいる。
   こんな私だが、いくら好きとは言え何か目標みたいなものがなければつまらない。高
  い評価にほだされて、来年あたり中国のどこかへ少し長い見聞旅行にでも出かけようか
  と思っている。目下の懸念は、死ぬまでに先生とペラペラやれるようになれるかどうか
  と、ドジな私に愛想をつかせて、先生の方が逃げ出してしまわないかである。言葉は通
  じなくても心は十分に通じる。1年ともなれば担任の先生のお人柄にも恵まれて、ほど
  良い人間関係も築かれはじめた。大好きな中国語の学習にも一層の拍車がかかる。多分
  これからも残り人生の友となるだろう。DXの選択は間違っていなかった。   
  谢谢。


               そして1年後

実習で実現させてもらった旅順参り
(中高年の長年の願いを実現したわずか1週間の短期留学)

   この度 Dx Chinese の勧めで大連短期留学の機会を得ました。

   一人旅や若干の健康不安も有りましたが、齢も齢だしこの機を逃してはと思い決断

  しました。正味5日間ですが、観光でも仕事でもないからやはり留学なのです。教室

で本で学ぶよりも、老師に引率しても

らって外に出ていろいろな中国の方々

に接する実習の時間を多くとりました。

実習で行った1日がかりの「旅順史跡

参観」も含め、この短い期間を学習に

徹することにしました。

 レッスンで老師の中国語を聞くのを

            旅順港公園で

  除いて、一般的な中国人同士の会話を聞きたければ、日本にいてもネット等を利用し

  ていろいろな場面で聞くことが出来ます。でもこれらは全て第三者的な立場で、どち

  らかというと左の耳から右の耳に抜けて行きます。ところが、中国で耳にする全ての

  会話は、勿論私が加わってもいないのに、何故か当事者的な意識で迫ります。中国語

  の音が耳から自然に入り、そして頭にのこるのです。その場に居るのと居ないのとで

  は、かくも違うものかと嬉しさ半分の驚きです。まさにこれが留学なんだということ

  を実感しました。

   空港での挨拶の第一声などなど、多少自信を持って準備したつもりでしたが、思っ

  たほど役に立ちませんでした。会話は準備をしてもだめで、その場の雰囲気をつかん

  で自然に自分の気持ちを醸し出す言葉の音の力が必要なのです。

   老師と私と1対1での授業を通算12時間とりました。どの授業もとても充実した

  もので、休憩も終了時間も忘れるほどのものでした。インターネットの在宅レッスン

  で、聞く話すに専念することを厳しく指導されて、毎日聞きまくったし、発声もした

  つもりでした。でも、授業ではピンインと四声の面で徹底的に直されました。有気音、

  無気音では「都」や「多」が有気になったり、nとngの言い分け聞き分けが未だに

  出来ていないなど、微妙でしかも最も基礎的な部分の修正が為されました。

   実習は、大連市内に出て行く時のバスやタクシー・電車の乗り方、お店では中国語

  で話したり、昼食時に街の普通の食堂で注文の仕方など、傍らに老師がいるので安心

  して話すことができました。特に食事は、観光ではまず連れて行ってもらえないごく

  普通の食堂で食べることができたことは、何よりの勉強になりました。値段の安さを

  実感したし、衛生状態もさほど悪くもないと思えました。必ず行って見たかった旅順

  は、学校のチャーターした自動車でゆっくり見学し手を合わせて来ました。もう二度

  とは訪れる機会を得ることはないと、情景と魂を胸に刻み込みました。

   あっと言う間の7日間の短期留学でしたが、Dx Chinese 大木先生へ差し上げた帰

  国報告の通り「山鹿語言学校ご担当老師および皆様の対応は実に完璧でした」の一言

  に尽きるものでした。裏では大木先生の細かな指示が随所にあったものと想像できま

  す。現地で使ったお金は全部でRMB900(日本円で1万円ちょっと)でした。

  6万円も換金していたので困っていた所、帰国日がちょうど銀行の外貨取引が休みの

  土曜日にも関わらず老師が奔走して、宿泊した金元大酒店を経営している建設銀行で

  無事日本円に換金してもらうことができました。ツアー旅行の添乗員のサービスとは

  比較にならない行き届く最高のもてなしを受けました

   香 港   美砂子さんの声(仮名)
   私は結婚してシンガポールに住んでいます。今は仕事で香港に来ています。    
  はじめスカイプで中国語を勉強するってどんな感じなのだろうかと不安がありました。
  お金を払って持ち逃げされたらどうしようかとか、意地悪な先生で丁寧に教えてくれな
  かったらどうしようなどの多くの不安を持っていました。

 

   しかしながら、コーディネーターの大木さんの細やか
 なサポートや担当講師の孫老師の丁寧で根気強いレッス
 ンを受け始めて不安はすぐに吹き飛びました。
  今受けて いるレッスンのいいところはクオリティの
 高いレッスンを安く自宅で受けられるところです。私は
 は香港時間20時15分前にレッスンをはじめます。仕
 事が終わってから自宅へ戻り軽い夕食をとってシャワー
 を浴びて頭をリラックスさせます。とても疲れている時
 に
は短い夕寝をしてレッスンに臨むこともあります。
  こちら香港で今まで意思疎通に困った時が多くありま
     香港の高層ビル
 したが、今では本当に少しづつですが DX Chinese さん
  で教えてもらった中国語に助けてもらっています。言葉が通じたとき、相手の言ってい
  ることがわかった時とても嬉しくなります。「また勉強しよう」という気持ちが湧いて
  きます。これからも勉強を続けて少しずつですが成長していきたいと思っています。

   神奈川県横浜市 中村由美さんの声(仮名)
      話せるようになった喜び

   旅行で中国を訪れ漢字だけでどうやって言葉なるのだろう?と興味を持ったのが中国

  語学習に足を踏み入れたきっかけです。

   語学はもともと得意ではありません。英語も話せないし面倒くさがり屋で長続きする

  だろうかと思いましたが、「嫌になったら止めればいいや」と、まずはやってみようと

  思い立ちました。

   最初は生徒10人が一緒に学ぶ近くの某入門講座に通いました。数ヶ月経って少しだ

  け書いたり読んだりはできるようになりましたが全く聞きとることができません。10

  人クラスの集合レッスンでは中国語を話す機会がとても少なく、これでは英語と同じよ

  うに「読めても話せない」ことになってしまうと思い個人レッスンを探しました。個人

  レッスン料は高く1コマ5000円ほどです。ビジネスで使うわけでもないし高くてと

  ても払えません。インターネットの掲示板に載っている “カフェで中国語教えます。

  1コマ3000円”というのは、どんな先生が来るかわからなくて不安です。いろいろ

  探しているうちに DX Chinese さんを見つけました。正直「ここも大丈夫かしら?」と

  最初はかなり不安でした。先生はどうなのだろう? どう教えるのだろう? と疑問も

  いっぱいでした。気軽に無料体験レッスンを申し込めたのは、webなので教え方が悪

  かったり私に合わないときは断りやすいだろうと思ったからです(笑)。最初大木さん

  のカウンセリングを受けてみて、自習の仕方でダメな勉強方法と上達する勉強方法を教

  えてもらい「受けてみる価値があるかも!」と思いました。無料体験レッスンを受講し

  てからレッスンを開始しました。

   現在レッスンを初めて数ヶ月経ちますが、気がつくと全く聞き取れなかった中国語が

  聞き取れるようになってきました。仕事や家事、子供の世話に追われて毎日あまりまと

  まった時間がとれませんが、DX Chinese で教えられたように短時間でも聞いて話すこ

  とを毎日続けてきたからだと思います。

   今年の夏に家族で海南島へ旅行しました。中国語が少し話せるだけで旅行の楽しさは

  倍増しました! そして中国人のお友達もでき台湾や中国のドラマを見るのも楽しみに

  なりました(字幕あり)。これからもがんばってもっと話せるようになりたいと思いま

  す。まだまだ先ですが子供の手が離れたら少し長く中国に逗留してみたいとも思ってい

  ます。

   DX Chinese さんのレッスンで気に入っている部分を書きましょう。

   通う必要がないので子供がいて家を開けられない私でも気楽にレッスンが受けられま

  す。先生と自分だけの一対一なので気軽に質問ができます。私のように気が小さい者は

  集合レッスンでは質問できず、その結果消化不良になるという悪循環がよくあると思い

ます。個人レッスンだとこれがありませ

ん。他人の目がないので何でも聞くこと

ができ、自信のない発音も恥ずかしがら

ずに堂々と発声できます。レッスン内容

も相談して決めることができます。私は

夏の旅行の前には旅行会話のレッスンを

、中国語検定の前には検定のレッスンを

いれてもらい、臨機応変に対応して頂き
海南島「天涯」を子供たちと散策

  とても助かりました。なにより、大木さんという頼りになるカウンセラーがいることは

  すばらしいです。中国語をマスターしている日本人である大木さんのお話はとても参考

  になっています。私たちが苦労する部分もよく理解しておられます。モチベーションが

  下がった時、勉強方法がわからない時など、学習で困ったことは大木さんに相談しなが

  ら安心してレッスンを受けることができます。

   やってみようか!? どうしようか? と迷っている方はぜひカウンセリングと無料

  体験レッスンをうけてみてください。お勧めいたします。

 

東京都港区  森田(芝暗生)さんの声


森田(芝暗生)さんの芸術作品です
案ずるより産むが易し。窮すれば通ず。
  行き詰ってどうしようもないところまでくると案外打開の道がある。
人心隔肚皮 --------
人の心ははかり難い。他人の気持ちを本当に理解することは難しい。

 

 

<続々> 短期留学は大きな感動だった

(DX Chineseで中国語を学んでいる中高年の方の、安全で安心だった現地留学体験記)

   本当によくがんばられたと思います。森田(芝暗生)さんは、2010年2月の初めにスカイプ中国語 DX Chinese に入学されました。それ
  まで3ヶ月間ほど、地元公民館の中国語講座で勉強をされていたとのことでした。まるっきりの入門者レベルでした。週3回のレッスンを休ま
  れることもなく励まれて、老師の発音の録音は外部録音機を使用され自習も欠かすことなく続けられました。8ヶ月になった頃、私はスカイプ
  でお話をさせて頂きました。お聞きした中国語の発音が実に軽やかになっていました。ペラペラと出てくるのです。
   今回の短期留学で、中国語で交流ができた喜びと、聞き取れなかったところや通じなかったところを反省点に、新たな目標をつくられました。
  でも、ピンインから始められ、たったの2年でよくぞここまでの感が大木にはあるのです。              (注釈:大木)

   DX Chineseさんのスカイプ中国語で約二年お世話に成っています。さらな

  るステップアップために現地(大連)の実体験短期留学のお勧めがあり、「よしッ!」

  と、ゴールデンウイークを使って生まれて初めて10日間もの仕事を離れた留学体験を

  する事にしました。

   私はインテリアデザイナーであり設計事務所の経営者です。大阪人特有のアクが強く、

  金、人、仕事に対して、相当シビヤに経営を乗り切りきました。現在は、現役をリタイ

  ヤしており会長をしています。こんな私が、今回の短期留学で感じたままの事を日記風

  に体験記としてまとめてみました。

 

 1.プロローグ 申し込み

   今回短期留学を申し込むにあたって、大木さんには信頼関係がもう出来ていました

  ので心配ありませんでしたが、第三者(特に中国民間学校)が絡むことゆえ、さまざ

  まな警戒心が起きてきています(商売がら危機管理の習慣のひとつ)。念のためスカ

  イプレッスンの私の担当の孫老師に相談したところ、スカイプでの同じ受講生に短期

  留学した人がおられ、聞くところ何の問題が無かったとの事で申し込むことにしまし

  た。 申し込みをした後、繰り返し繰り返し、大木さんの豊富な経験に基づいた綿密

  な留学内容のお話をお聞きしました。日程管理と安全への心遣いには安心しました。

  それはお見事としか言いようがありません。留学先の山鹿語言学校へ周到な根回しと、

細かいことに至るまで確認されている

ことは、これまでに実績が出来ている

証拠に他なりません。これだけ親切な

コーディネートなら、どんなお年寄り

でも体の不自由な人でも、きっと安心

して短期留学に参加出来るでしょう。

出発直前日に山鹿語言学校の楊副校長

  とスカイプで話をしました。これをベースにして楊副校長に,私にあった授業の準備を

  してもらったのです。 

 

 2.4月28日(土) 大連到着とあれこれ

   ついに初めての大連に夕刻到着! ピッタリ正確な時間に出迎えに来てもらう。

  日本語が話せる朗らかな女の子とスカイプで話した副校長のお二人が迎えに来てくれ

  ていた。副校長の楊老師は、上品で美しいとても魅力的なキャリヤウーマンでした。

  ホテルに向かう車中で、いよいよ大連生活が始まるぞ、という期待感とうきうきした

  興奮で思わず顔がほころびぱなっしだった。

   直接レストランに案内されて、すぐに手厚い歓迎晩餐を受けて大満足です。味付け

  は日本人に良く合う薄めで、これなら毎日でも飽きないな、とひと安心。

   それからウィークリーマンションに一緒に行って大切な部屋のチエックです。中国

  のホテルは、水漏れ、絨毯汚れ、保証金、鍵代徴収、などトラブル多い。老師に立ち

  会ってもらい何の問題なくホッと一安心。副校長とホテルの経理が知り合いで全行程

  朝食を無料扱いにしてもらい、これには大助かりの何ものでもない。最終日チエック

  アウトで結局一円の追加料金もなかった。山鹿学校の留学生に無駄なお金は使わせな

  いという親切さと良心的経営が心に伝わってきてありがたい。

   ウィークリーマンションの部屋は、キッチン用品、洗濯機、電子レンジなど、ほぼ

  すべての生活用品と機器がそろっており、綺麗で広い2間続きです。2台のTV、窓

  のビューも広く明るい。これなら快適で過ごせます。学校にも近いのがおお助かりで

  グッド! 大木さんのアドバイス通りにしておくのが一番間違いないと実感。これで

  ¥6,000/1日は安い! と思ったとたんに疲れがドッと襲ってきて、荷物に手も

  つけずベッドにバタンキュー。

   大連はメーデーで休暇に入っていました。慣れないので買えないだろうという心使

  いの食料品、飲み物、ビールなど老師の差し入れは、実は最後の日まで恵みの食べ物

  となり、感謝感謝です。

 

 3.4月29日(日) みんな親切

   今朝、疲れも回復!4時過ぎにはもう夜が明け、夜明けと共に目覚める。ホテルの

  朝食を腹一杯食べて迎えの車を待つ。迎えの時間ぴったりに来た。時間を守るのは、

  中国では珍しく、日本とのビジネスの基本を大木さんが厳しく守らせているのでしょ

  う。今回の留学では最後まで一度も待つ事なかった。そういえばスカイプのレッスン

  でも、二年間1度も老師の遅刻はなかった。これは高く評価すべき快挙としかいいよ

  うがありません。

 いよいよ、初めての留学での授業と実習が始ま

る。私の担当老師は大学生の金老師です。日本語

は流暢で、しかも発音が綺麗で気持ちの良い声に

魅了される。日本人に対する教え方も慣れていて

いうことなし。「教科書は買うつもりでスカイプ

のレッスンで使っている教科書を持ってこなかっ

た」と言うと、楊副校長自ら2課分をコピーして

くれた。どこをどう取っても親切で良心的でびっ

くり。こんなんでは、儲けて大きくなれないねと

             金老師

  言うと、“麻雀虽小 五脏俱全”という諺教えてくれた。「雀はたとえ小さくても、

  五臓が揃っていて問題が無い」という、より深い意味のもの。自分の欲が抑えられず

  破滅するまで解らない、日航然り、西武鉄道、ホリエモン、小沢、と切りが無いが、

  面々にせめてこの気持ちさえあれば救われたものをと。 合掌!

   昼飯は、向かいの大学(事務局注釈:民族学院)の学食に連れて行ってくれた。ボ

  リュームある栄養満点の自助餐を一緒に食べる。1000人収容の食堂が3フロア、

  メーデー休暇中でも、三分の一の各国学生がおいしそうにたべている(一皿150円

  から250円のてんこ盛り、まるで餌ののり)。金老師は、山鹿学校の同僚の昼ごは

  ん用にビニール袋に詰めて貰っていた。自分の夕食用にも一袋持ち帰り、まさにぎり

  ぎりの生活を垣間見たようです。日本人の贅沢すぎる飽食、食べ物を粗末にしても驚

  かない生活に、質素さの大切と感謝を忘れた心がただ恥ずかしく、この子たちこそ幸

  せになって欲しいなあ、と心の中で願う。もちろん私はお客さんで表面のいいところ

  だけしか目につかない。配慮のせいだと割り切って、裏面も観察しつつも飾らない、

  駆け引きしない、余計なお金は使わせない、のありのままの山鹿学校の姿に信頼感と

  親密感を覚える。

   経営として大木さんも山鹿学校も何処で儲けてるのか? と、フッと思う。

   大連に着いてから花粉症に悩まされ、鼻水、喉も異常な痛さで、体調は絶不調だ。

   (事務局注釈:大連の5月初旬1~2日間だけ“杨树”の“絮(xù)”と言うふわふわした柳の種子が町中を飛び交う)

  金老師が、「熱したお湯をさまして飲むと直ると」教えてくれる。自分もそれで治っ

  たと言う。これってまさしく、私の幼いとき貧乏で物も食べ物も何も無い田舎で病ん

  だ時、お婆さんから確か「さ湯を飲め」と言われた遠い遠い昔の記憶が、やたら懐か

  しくて涙が出そうになる。

   金老師は夏休みに20時間もかけて親兄弟に合うため帰郷するという。贅沢に慣れ

  た平和ボケの先進国、これでいいのか日本。精神的に豊かなのか? 問題提起された

  ようで参った!

   ホテルに帰ると、洗濯機の操作がわからず洗濯機の中に放り込んだままにしていた

  汚れ物が、洗濯してあって干してもくれている。大木さんから怒られそうだがチップ

  程度の手間賃くらいは払わないわけにはいかない。こちらはずいぶん助かったわけだ

  から。違うのかな?

   午後は、金老師と一緒に街に出て商店やスーパーマッケットやレストランめぐり、

  換金の体験。一人では到底無理。教科書に書いてある通りの順番でもないし、手続き

  も複雑で上海でやった手続きとも違っていて、やはり経験が不可欠。金老師は、エス

  コートしてくれているというより、むしろ私を守ってくれているという扱いで、それ

  に甘えている自分が情けない。

 

 4.4月30日(月) 1日中実習は観光気分

   今日は一日中実習だ。気分転換を考えて実に上手に日程を組んで貰っている。朝か

  ら霧が凄く深くて前が見えないのでびっくりした。霧のロンドンでもこれくらいひど

  いことは無いのではないだろうか。当然、飛行機は飛べないので困る人が多いのでは?

  虫が良すぎか、自分が飛行機に乗るとき良い天気に成るよう頼みます。5月は霧が深

  くなる気象現象がよく現れるらしい。ひとつ賢くなる。

   霧が晴れるのを待って大連市内に向かう。電車は一人4元で安すぎる! 東洋一と

  いう公園、観光の目玉へ到着した。広すぎて端が見えない。ゴミひとつ落ちていない。

  万博以降中国も綺麗になった印象が強く、マナーもましに成っている。そして大連は

  上海と比べて人間が穏やかで落ちついてる。街並みも整備されて道は広くゆったりし

  ている(裏道は解らない)。山や自然がある。日本人が好む訳が理解できる。そして

  この季節、桜、ユーカリなど、いろんな種類の花が色とりどりに咲き乱れていて街が

  箱庭のようで実に美しい。

   水墨画の即売店に出くわし、ラッキーにもものすごい数の掛け軸が観られ私の画材

  の参考になる。中山区の日本人街は高級住宅地でセレブの住む田園調布に似た別世界

  でした。ここなら住んでも良いなんて思う。帰りは疲れたのでタクシーを望んだとこ

  ろ、金老師が高くつくので乗り合いタクシーにしましょうと言って、いわゆる白タク

  の運ちゃんに交渉しだした。やばい。若い女の子だから止めとけと言ってるのにもか

  かわらず、やはりガラ悪い運ちゃん数人に囲まれた! 4人集まったら出発するらし

  い。どんなシステムなのか20分くらいで3人集まり、平日20元のところ祭日ゆえ

  今日は一人30元で行くと話がまとまった。運転は荒っぽく、猛スピードで目的地へ

  向かう(日本人がスピードに怖がるのを試したらしい、確かにぶつかれば即死だ。汗

  びっしょり、金老師は胸悪い)。それにしても若い女の子が、料金も口約束でしかも

  得体の知れない車によく乗れたものだ。経験があるのか、危険に対応する覚悟がある

  のか頼もしい子です。持病の腰痛が出てきたので、タクシーを降りて盲人按摩の店に

  入る。いくら言っても金老師は実習時間のラストまで2時間残ってると言って待って

  てくれる。責任感が強く汚れていない爽やかな女子老師です。

   山鹿学校の校風は、日本人に合わせている感じで何ひとつ抵抗感は無くとても居心

  地がいい。副校長の美人老師はいつも気にかけてくれている。肝心の語学については、

  今日一日通して出合った人達の会話はなにひとつ知ってる単語も無く聞き取れない。 

  彼らは標準語を話していないのではないか? はたまたネイテイブ同士の便利言葉で

  は解るはずがないのでは? と疑いたくなる。按摩店では、症状をどういうか教えて

  貰って解った風に言いまくりましたが、マッサージ師との間の空気がいまいち変です。

  自分の痺れた足を雑巾と言ってたいらしい。クワバラ、クワバラ。ビジネスなら知っ

  たかぶりすると、とんでもない大変な事になる。己の実力を知れです。

 

 5.5月1日(火) 本格的な授業 日本人技術者と知り合う

   まだ、中国はメーデー休暇が続いてるようだ。ホテルの朝食で知り合った日本人の

  60歳くらいの親切な技術者に、裏山の砲台公園に案内して貰う。綺麗に整備された

  低い丘陵で、桜と八重桜が咲いて花だらけ。名前の通り立派な大砲が4門、ぴったり

  日本に照準合わせているそうな(笑う)。

   彼は大連に10年あまり単身で赴任しており、金元ホテルの同じウィークリーマン

  ションに居る人。海外オンリーのキャリヤで生活は慣れたものです。  
 山に入ると“カラス”という白い羽

のスマートでおしゃれな鳥がたくさん

いて、これは不吉な鳥でなくておめで

たい鳥との事。納得だ!自然には大き

な癒しの力がある。体中の力が抜けて

超リラックス出来る。おそらく彼は、

心の疲れをリセットするためにここに

来ていると思う。こんな逃げ込む場所


     “カラス”--- 実際は喜鹊[xǐ què]いう鳥(カササギ)
  があればがんばれるのかも知れない。

   本日は、午前と午後2時間づつの授業。マンツーマンのレッスンは値打ちそのもの。

  金老師の流暢な口調が頭の中に抵抗無く染み込んでくる。夏の蝉のように。  

   昼食は当たり前のようにいつもの学食へ。とても広いキャンバスだが、大体建物の

  レイアウトは掌握し、久しぶりで学生に戻ったようなフレッシュで甘すっぱい幸福感

  をゆっくりと味わい尽くす。来て良かった! 金老師は学園祭で、日本の「大奥」を

  日本語で演じるらしい。毎日演劇の練習を共演者と共に遅くまでしているとの事だ。

  相当入れ込んでいる姿はまことに微笑ましい限り。

   疲れたので5時に部屋に直行、ホテルが近いのが何よりありがたい。山鹿学校から

  5~6分で着く。毎度々思うが、大木さんのいう事を素直に聞いていて大正解だった。

  風呂に浸かって疲れも取れホッと一息つき、焼酎を軽く飲みながらTVを観てすぐに

  就寝。目が覚めれば朝ホテルの朝食が確保されているので、空腹になる心配は無い。

  夜食でうろつくリスクも皆無。明日は美人の副校長が金石滩のリゾート海岸、美術館

  に案内してくれる。話がいまいち出来ないのが残念で悔しい。

 

 6.5月2日(水) 午後から金石滩

   午前2時間授業を終えて、昼食はまた学食へ金老師と一緒にくる。質素にするのも

  修行ののり(冷や汗)。あまり食べられない。これではサバイバル出来ない。ふがい

  ない。休憩してから金老師と楊老師それと楊老師の旦那さんの運転で4人でドライブ

  に出かける。1時間くらい行った郊外には美しい海が有りびっくり。砂浜が続く高級

  イメージのリゾートです。カップル、家族、観光客で賑わっていて、ここが私の想像

  していた中国だとはとても思えない風景。大連に来てづっと思ってた事のひとつに、

  こんな海岸でも、大学のキャンバスでも、どうして男の子が女の子に声かけないのか?

  男の子がかわいい女の子に声掛けてるのを見たことが無い。繁華街でもチャンスがい

  くらでもあるのに誰もハントしない。恥ずかしいのか礼儀正しいのか習慣が無いのか、

  そっぽ向いて知らん顔している。実にもったいなさ過ぎる。知り合えば友人のネット

  ワークが広がり情報が手に入る。楽しいに決まっている。そして美人に声掛けないそ

  の事自体が女の子に対して失礼になる筈だ。中国語がもっと出来たらチャンスは私に

  もある。近い将来が楽しみだ。

   思いもかけぬことに、オクションの販売住宅に入れることが出来て、これまた二度

  びっくり。超のつく豪華さ中国人のやることはさすが半端ではない。買う人が居るの

  が恐ろしい。会社の保養所としてや研修所、会議室オフィス需要が今後出てくるに違

  いない。もう一つ思っていることは、これだけの人口が贅沢になって資源の使い放題

  になると、水や油、食料の調達がすぐ枯渇しないのか? 切羽詰まると、ひとつの国

  では収まらず世界を巻き添えにしてしまうのではないか、切実な問題がしのびよって

  来ている気がする。

   早々に部屋に戻る。なぜか今日はむしょうにビールが飲みたい。買いに出る気力は

  無い。やった!あった! 楊老師が到着の夜差し入れてくれたビールが冷蔵庫に冷や

  してある。パンも残ってる。ジャストタイミングの恵みの品となり、おいしさひとし

  お。家族のような気配りに心から感謝。

 

 7.5月3日(木) 授業にどっぷり

   今日の予定は午前2時間と午後2時間の落ち着いた授業になっている。さらに1時

  間追加してなんと5時間のロングタイムの授業だ。大連にくるとやる気になってきて

  いる。自分でも驚くほどテンションが高く学習意欲満々だ。昼食は当たり前のように

  向かいの大学の学食へまた連れて行かれた。たまにはおいしいものを食べようという

  気が無いのだろうか。本当に質素な人達ばかりで実に微笑ましい。日本の成功者だか

  ら「できるだけ有名な高級レストランに案内しなくちゃ」とういう、不自然な構えが

  まったく無く、あくまでシンプルな一留学生という扱いだ。かねがね、もう一度だけ

  学生に戻ってみたいという願望がこんな理想的な形で叶い本当ありがたいの一言。

   昼休みに学校の向かいにある中国銀行に行って換金にチャレンジした。習った本の

  通りに事が運ばず、しまいには、銀行員の女の子が紙をくちゃくちゃにして怒りだす

  始末。こちらはサービスが悪いと思い、あちらはよその客に迷惑がかかっていると、

  思いはそれぞれ違う。こんなギャップは政治経済教育にすべてにいえる事だと思う。

  つまりそれぞれに言い分があるという現実です。

   今まで行った大連の場所を振り返って考えると、繁華街の人の多さ、上野駅とそっ

  くりな大連駅前の人だかり、大阪の造幣局桜の通り抜け状態で、人に押されて怪我す

  るのでいけないくらいなのが日常茶飯事だと、金老師言う。こんな中から人を押しの

  けて出世するのは並大抵ではない。自分も、もしここで生まれていたら? と思うと

  嫌になった。今回知り合った人達に幸運あれ! と思わずにはおられません。金老師

  は学園祭の大奥の演技練習に追い込みがかかってきているらしい。

 

 8.5月4日(金) 水墨画家に会う

   午後からの実習で、待望の水墨画家に逢えるよう学校にお願いして段取りをつけて

  もらっているので、画家に敬意を表して坊さんに近い衣装で出かける。

   道中の街中で、やはり特異な珍しい目でじろじろ見られる。タレントにでも成った

  気分。どこの国も垢抜けた人達は我関せずで、前(将来)を向いて生活してる。

   国家一級クラスの水墨現代画家の面談がついに実現! なにはともあれ、目の前で  
古典の水墨画を描いて見せてくれると

いう。しばらく気をため、細やかに筆

が動き出し、まとまったり、一気に筆

が走ったり、もちろん其の中には墨の

濃淡、墨の滲み、かすれが体中に会得

されてる。息をするのも忘れるこの創

作の迫力に、水墨に対するさまざまな

迷いが吹っ切れたようだ。

 水墨画家は、同時に文字も最高を求


           目の前で描いてくださった水墨画
  められるので書道家にも会わせてもらい目の目の前で揮毫してもらう。まったく画と

  一体のエネルギーと気が、紙の中から書となってぞろぞろと出現してくる感じだ。

   水墨画家と書道家の老師の言うがごとく、日本人の画は幅も無く奥行きも無く勢い

  が無い、と日ごろ東山甲斐、平山郁三、日本水墨巨匠にも、何か解らないけど足らな

  い物がもやもやしていたので、迷いは吹っ切れた。座って描く愚かさ、上手にデティ

  ールにこだわって描く了見の狭さや、几帳面さからか、一方では何かが失われている。

  太極拳にも通じるこの感覚は、3人目に会わせてもらった有名な古典の水墨画家で、

  はっきりした。この老師は太極拳と両立されていて、いいところに気をつかれた水墨

  は、太極拳と同じで気であらわすとのことだ。やはり広大な土地と歴史、身土不二の

  DNAのなせる心技一体の画。なにが一番大事かの迷いが払拭され、これからの私の

  作風が明らかに変わってくるでしょう。

   今回の大木さんにお願いした語学留学は、観光オプションもつけてくれ美術家の

  紹介も受けて、よそではまず出来ないし、しないし、もともとありえ無い事でしょう。

  マンション到着すると金老師が玄関まで送ってくれておお助かりだ。作品を抱いて

  部屋へ戻っても、カルチャーショックで興奮が収まらない。この歳でいい刺激と貴重

  な体験をさせてもらいました。副校長の楊老師に、夕飯においしい変わり餃子と中華

  をご馳走にもなり、夢のような一日は沈む太陽とともに終わりました。

   TVつけたら中美でオバマ大統領と閣僚の経済会談が開催されていることを報道し

  ていた。日本では報道されていないだろう。ビック会談が日本外しでどんどん進んで

  いるやんけ。政権争いや大臣降ろしばっかりやっててどうする日本? 一刻の猶予な

  い! 外交上手で強い日本にならないとみんなが難民になってしまう。

 

 9.5月5日(土) 担当老師が日本語劇「大奥」に出演

   今日は担当の金老師が出演する学園祭の演劇発表会の日が来たらしく、朝から時間

  に追われている。ばたばた、そわそわ、落ち着かない様子が見てとれる。私も観劇で

  きることになった。またとない機会なので、早々に授業終えて出かけることにした。

  そこそこの規模のホールの観客席に座る。金老師は自分が舞台に上がる準備に忙しい

  にもかかわらずきめ細かく私に世話を焼いてくれる。

   若い学生が大勢きていて、男女が8対2くらいの割合で合計1000人くらいが、

  ざわめいている。暗闇の中で不思議と若い女の子特有のにおいがしない。清潔なのか

  体臭が無いのか、これはとても意外なことだ。いよいよ日本語学科3年生が出演する

  「江戸大奥物語」が始まる。金老師も浴衣で十二単を表現したつもりにならないとい

  けないので演技力が問われる。私の孫が出演しているようでこちらがどきどきする。

  音響が最悪で金属音のノイズでせりふがよく聞き取れない。でも、担当を決めてない

  のか修理する人もいなくて、指示を出す人もいない。まるっきりほったらかしで、私

  の常識ではとても考えられない。どうやらこのへんに中国人のウイークポイントがあ

  るのではないだろうか。個人主義の弊害か、責任感の問題か? 国民性をよく理解す

  る必要性がある。

   化粧おとした金老師の午後のレッスンの始まり、「12チーム中トップだった」と

  話してくれた。さすが3年生にもなると、日本語の理解も深くなっており、話し方も

  上手い。我が事ように嬉しい。どこの国の子も一生懸命何かに打ち込む姿は魅力的で

  尊い。中国の大学生は、現在の日本と一緒で就職が大変難しく大学院で待機してる者

  も多いらしい。就職先があっても面接重視でコネがないとなかなか就職できないそう

  だ。厳しい!

   平均1000元から2000元位が初任給との事で、上海はもっと高かったように

  思いますが、地域格差があるのでしょうか。不足してるのは圧倒的に労働者らしい、

  だれも、汚い、きつい、安い仕事はしたくないのでしょう。それでも景気はいいので

  労働者の日給を倍くらい上げれば確保できそう。

 

 10.5月6日(日) 朝陽寺の住職

   エレベーターの中に敷いてあるマットの文字が“星期天”となった。大連に来てか

  ら2回目の日曜日を迎えた。「早いもんだなー」と思いながら。少し慣れてきて余裕

  が出てきたかなとも思う。今日の午後は、実習で名所旧跡めぐりを計画してもらって  
いる。訪れる朝陽寺には、一番大きな

期待がある。住職に会っていろんな話

が聞ければラッキーと気持ちがワクワ

クと膨らむ。でも、さすがにお寺への

コネは一般の人には縁遠い。

 寺の中をひと通り見て回ってから、

住職さんがおられるかどうか聞いても

らうと、今ならいらっしゃるとのこと


                   朝陽寺境内

  で余りにも幸運すぎる。お会いしたらお互いにひと目で信仰の共通点を感じ親密感を

  隠しえない。

   住職は40才くらいの年恰好で厳しい修行を耐え抜いた精悍な顔をしておられる。  
明るく、穏やかな人柄に接し、すばら

しいフレッシュなエネルギーを頂いた。

結婚しない、肉は食べない、酒もやら

ない禅宗の掟を守り修行してる本物の

僧に中国で出会えたわけです。

 住職さんの父親が日本の方にお世話

に成ったとのお礼の心遣いで、立派な

寺用の長い掛け軸を二本頂いた。私の


        受講者              住職

  リックの中にも、そっとお茶を入れて下さった。金老師も思わず「親切ないい人です

  ね!」と、私に小声で囁いた。こんな雰囲気には、みんな素直になれて笑顔がある。

   何か大きな大仕事が終わった充実感がある。部屋に戻ると喉の渇きと空腹が襲って

  きた。そうかといって買いに出かける気力はもう残ってない。冷蔵庫開けると到着日

  に楊老師が部屋に差し入れてくれたパンの最後の一切れと、飲みたかった日本のお茶

  一本が残っているではないか。今回この差し入れでどれだけ助かったか、表わしよう

  のない感謝の念が気持ちを昂ぶらせてきた。

   いよいよ明日は帰国だ。金老師は帰国に向けた段取りをきめ細かく指示してくれる。

  なんだか「大変お世話をかけたなぁー」、と熱いものが胸の奥からこみ上げてくる。

 

 11.5月7日(月) なごりおしい大連

   いよいよ、帰国する日がきました。

   短かったのか長かったのか、良い体験がたくさん身に着き思い出を土産に大連を離

  れます。楊老師が、飛行機の出発時間に3時間の余裕をもって、約束時間にきっちり

  迎えに来てくれました。一緒にチエックアウトもしてもらいました。ウィークリーマ

  ンションは1元の追加料金もなく、改めて良心的なサービスに感謝です。結局、最初

  から最後まで時間をきっちり厳守してくれ助かりました。ご立派です!

   全日程で追加で支払った費用は、実習で使った交通費と食事代や授業を3時間追加

  しても合計1万円以下で済みました。とても安かった。大木さんから事前に、実習で

  使う交通費や食事代などすべての費用は、老師分を含めて受講生持ちと聞いていたが、

  一体いくら用意すればいいのかまったく見当がつかなかった。結果的に1万円以内で

  済むとは驚きだ。留学生に出来るだけお金を使わせないという校風があるお陰と思っ

  てます。アットホームさも身近に感じ居心地のよさに甘えました。相当厳しく大木さ

  んの指導が行き渡っている証だと思います。メーデーの休暇中なのに割り増しという

  考えが無く良心的で安心して学習を続けられました。

   この7日の日記だけは、帰国して冷静期間を10日間置いてまとめた感想です。他

  はウィークリーマンションの部屋で書いたものです。習うより慣れろ。自分の会話ス

  キルを自分自身でチエックし、今後の勉強のあるべき方向を確認したし、いろんな声

  の持ち主の中国人の発音に慣れることも体験した。また、中国から日本を観察するな

  ど、いろんな意味で短期留学は価値があるものだなと強く思いました。皆様にも是非

  お勧めします。

   日本も今の時期、経済、政治が混乱し新たな貧困層が生まれ、隠れ貧困層を合わせ

  れば、貧困は相当広がってくるでしょうし、その傾向はしばらく続くでしょう。でも。

  ちょっとまた違った別の考え方も出てくるのも事実です。

   大木さんには、私の留学中いつも学校側と私の様子を連絡しあってもらい、ご心配

  をおかけしました。また、大連でお会いしました皆様には、このつたない体験記を通

  して厚くお礼申し上げます。

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東京都大田区 高橋 恵さんの声(仮名)
       中国に会社設立!

   早くて2010年春頃の実行か、と読んでいた中国に会社を設立するプロジェクトに

  突如ドライブがかかり2009年5月初旬、私は上司とともに遼寧省・大連に降り立ち

  ました。目的は政府機関への挨拶、金融機関などとの打ち合わせです。現地アドヴァイ

  ザーがアテンド・通訳してくれるので、読み・書きはおろか、会話ができなくても問題

  はありませんでした。しかし、私は中国で商売をしようとしているのに中国語でコミュ

  ニケーションができなくていい訳がないと強く感じたのでした。

   帰国後会社設立準備に忙殺されつつも「中国語が聞けるようになりたい、話せるよう

  になりたい」との半ば焦りに近い思いはふつふつと湧いてきて、インターネットで情報

  を集めてみたところ「Skype を利用をして、ネイティブの先生にマンツーマンで指導を

  受ける」というメソッドに目が留まりました。これまでにいくつかの英会話自習教材に

  挫折した経験があるので、自宅でマンツーマンレッスンが受けられるという点がとても

  魅力的だと思いました。

   さらに情報を集めてみたところ、こちらのスクールのサイトを見つけました。洗練さ

  れたサイトデザインとは言いがたいのですが、中国語を教えることについての熱意はび

  しびし伝わってきます。ものすごく面倒見もよさそうです。「よし、ここにお願いして

  みよう」と、さっそく大木さんにメールでコンタクトしました。

   学習成果からお話いたしますと、6月第一週にピンインからスタートして、8月中旬

  には一人で問題なく出張できました。このことは社内での私の評価を大いに上げてくれ

  ました。タクシーに乗り、ホテルにチェックイン・アウトし、レストランやファースト

  フード店で食事をして、買い物をする、といった基本的な会話はなんとかこなせました。

  これはひとえに「来週出張するのでこんなことが話せるようになりたいです」といった、

  己の習熟度を無視したわがままな要求に対して、「話したい内容を日本語で送ってくだ

  さい」とおっしゃった大木さんのきめ細かなご助言と熱心に根気強くご指導くださった

  老師のおかげです。

   レッスンで老師は、日本の台風やフィギュアスケートの日本人選手の活躍の話題など、

  テキストにはないリアルな話題もたっぷり取り入れてくださるので、90分のレッスン

  は毎回あっという間に時間が過ぎます。

   大木さんは、メールに書いたちょっとした一言にもしっかりとお返事をくださいます。

  このお二人に出会えたのは、ほんとうに幸運だったと思います。まだまだ初心者ですが、

  パワーに溢れる中国経済の潮流に乗って成功を掴み取るために中国語の学習を続けて、

  今後はビジネス会話のスキルや専門分野の書籍を読むスキルを身につけたいと思います。

 

      <続>1年後の成長ぶり

   2010年12月21日大連空港のゲートをくぐるのは今年9度目です。さすがに、

  今年はこれが最後であろうと思います。今回も2泊3日でスケジュールはびっしりです。

  空港からはスーツケースを抱えて子会社のオフィスに直行です。

    「请到软件园

   タクシー乗り場で、いつものように助手席に乗り込み行き先を告げると、運転手さん

  から意外な言葉が返ってきたのです。

    「你是哪国人?」 (たぶん、こんな感じの一言)

    「你的发音很好!

   ああそうか、外国人にしては発音がきれいだと思われたのだ。続けて運転手さんに、

    「私はインターネットで大連開発区にお住まいの老師から中国語会話を習っていま

     す。中国語の勉強を始めて1年半ほどです。今では毎月1回オフィスのある大連

     に東京から出張しています。大連の冬はずいぶん寒いけれど、私は冬の大連も好

     きです。」

   などのことを中国語で運転手さんと上機嫌でいろいろ話しました。

   子会社のスタッフやお取引先の方も「あなたの中国語は上手だ」と褒めてはください

  ますが、私に気を遣う必要は何もない運転手さんの何気ない一言には、とてもうれしく

  思いました。

   厳しい外貨管理制度。日本とは比較にならない速さで変化する税制や新たな法規制に、

  振り回されたり驚く暇はなくその対応に追われる日々ですが、中国でのビジネスの成否

  は日本の親会社の業績を大きく左右するので遣り甲斐に溢れています。

   律師事務所や会計師事務所の先生方や、銀行のご担当者は日本語での対応ができる方

  ばかりですが、打ち合わせの合間の先生同士の中国語の会話も半分くらいは聞き取れる

  ようになりました。時々「いまのお話ですけど・・」と、短いながらも質問もできるよ

  うになってきました。

   レッスンの時、老師のあとについて「話す」のはずいぶんできるようになったので、

  今年(2011年)の目標としては、長いセンテンスが自然に話せるよう散文を読んだ

  りして語彙を増やしていきたいと思います。

   そしてもう一つ「今年は休暇を取って海南島へ行く」と決めています。担当の孫老師

  には、「想」(=したい)ではなく、「决定」です、と宣言しました。

   仕事だけではなく、プライベートでも中国を満喫するためにもうプランを組んであり

  ます。羽田から香港へ飛び、トランジット。マンダリンオリエンタル三亜でホテルスパ

  三昧!あとは実現に向かってスケジュールを空けるだけなのですが、とはいえ、これが

  中国語の発音と同じくらい難しいのです。

 

福岡県福岡市 園田芳江さんの声(仮名)
最初は半信半疑でやってみた

   私は主婦です。学生の頃から中国の文化や歴史に対して不思議なほど大きな興味があ

  りました。結婚する前には、北京をはじめとして西安・敦煌・上海・蘇州などの歴史的

  な名所旧跡を何度か旅歩きました。そのうち知らず知らずのうちに簡単な中国語会話を

  覚えてしまいました。学生の時に中国語を勉強したことはあるのですが、とてもとても

  話すことはできませんでした。
   毎日の家事の合間に“この前”行った

  中国の各地の写真を眺めては、思い出に

  浸り、ため息を吐きながら次に行く中国

  旅行の夢を見ています。今度行くときは

  私の息子を連れて行こうと思ったら中国

  語会話の真剣な勉強に心が動きました。

   中国語教室にはバスで30分の所に通

自宅の“中国語専用学習室”で
  わなくてはなりません。それでも決心し

  て見学に行ってみました。4人くらいの教室でした。先生について発音の練習やら音読

  やらをしていましたが私には何かが不満でした。ここで勉強する決心が鈍りました。

   Google で検索したら skype を使って中国にいらっしゃる先生について中国語の勉強

  ができることを知りました。いろいろなサイトを見るとなにやらどこも怪しげです。

  パソコンの操作が苦手ではない私でも知りたいことがすぐにわかりません。知りたいこ

  とはたったの四つ「先生はどなた」「何時勉強できるの」「いくら」「ちゃんと教えて

  くれるの」です。そんな中で DX Chinese さんに出会いました。どんなことでも担当の

  大木さんにメールを差し上げれば事が済むということがわかり、ズボラな私には最高で

  す。どうせ駄目かも知れないと思いつつメールを出したところ大木さんから返事があり、

  skype でカウンセリングを受けているうちに、大木さんは中国語が達者なことがわかり

  ました。それに加えて中国の歴史や文化さらに政治経済にお詳しいのでどんどんお話が

  進みました。そして大木さんは最後に念をおすように一言「一度にたくさんのお金を払

  わないでください。受講回数2回とか4回のレッスン料のお支払いをしてください」と

  おっしゃったのです。とても誠実な方と安心しました。

   無料体験レッスンを済ませ、4回受講のお支払いも済ませました。いよいよレッスン

  が始まります。私の先生は白凌老師です。白老師は日本語がお出来になりませんのでと

  ても不安でしたが、私と中国語で会話した大木さんが「あなたなら大丈夫。留学したつ

  もりで10回ほど白老師と中国語で話をしてください。間違いなく聞けるようになりま

  す」の“お墨付け”をもらっていたのです。

   この自己紹介を書くまでに23回のレッスンを受けました。レッスンはいつも集中の

  60分です。どっぷりと中国語漬けになっています。以前おじゃまして見学したことの

  ある中国語教室での物足らなさは、実はこの集中ができないことだったのです。現在は

  月のうち2回を中国語会話に、残りの2回を小説の音読にあてています。

   先日大木さんからメールがあって、「お客様の声」をホームページに掲載したいので

  自己紹介やら最初の不安な気持ちを書いて欲しいと頼まれました。一度はお断りしたの

  ですがどうしてもお願い、と再度のメールを頂戴しました。大木さんには本当にお世話

  になっているので駄文ですが書かせて頂きました。でも何度も書き換えさせられました。

  写真は顔が写らない様に主人に撮ってもらいました。名前は仮名にしてもらいました。

   これからも時間の許す限り中国語の勉強を続けて行きたいと思っています。

 

千葉県柏市 斉藤基信さんの声(仮名)
   風呂上りにはじめた中国語のピンイン  

   私は機械部品メーカーに勤めるサラリーマンです。会社は中国の東莞市に工場進出し

  ており1年の内90日くらいは東莞に出張しています。傍から見ればさぞや中国語がし

  ゃべれるのだろうと思われていますが実はさっぱりなのです。東莞の工場には通訳がい

  て私の東莞での仕事には中国語が必要ではないのです。レストランに行ってもメニュー

  にある料理の写真を指すだけで中国語で注文さえできないもどかしさです。

   最近どうしても中国語が話したい状況

  が生まれてきたので基礎から勉強しよう

  と思い立ったのです。でも仕事や付き合

  いが忙しく教室に通えません。以前にも

  中国語教室に通っていたのですが週3回

  の授業に1回欠席し、そして2回と欠席

  するうちに、面白くなくなってやめたこ

  とがあります。東莞工場に駐在している

  中国語の堪能な同僚に相談したところ

東莞工場本館前で
  「skype でやれよ」というので yahoo

  や google で検索していくうちに DX Chinese さんと縁ができたのでした。

   大木さんから「無理をしないで、そして真剣に勉強してください」と言われ私が一番

  リラックスできる土曜日の夜8時から週1回のレッスンを始めることにしました。風呂

  上りにピンインの学習から始めるのです。そして先生の音を録音して毎日中国語を「聞

  いて話す」ことが重要な“任務”となったわけです。また大木さんは「CDでも中国語

  は勉強できるのですよ。でもCDと私たちが違うのは斉藤さんには私たちの励ましがあ

  ることです」といわれ、この時はこの意味を良く理解していませんでした。

   カウンセリングでは私はかなりわがままを言い続けました。「時間がない」「覚えが

  悪い」「すぐあきらめる」「それでも中国語が話せるようになるか」と顔の見えない相

  手に散々なことを言い続けました。大木さんが常に言われたことは「レッスンの時に必

  ず先生の中国語の音を録音して毎日30分聞いてください。疲れている時は15分でい

  いです。絶対にいけないことは聞かないことです」「勉強するのがいやになったらメー

  ルを下さい。skype で雑談をしましょう」

   私が挫折しかけた時に大木さんと話しました。私の出張が長期に及ぶ時しばらく休み

  たいと連絡したのです。そのころの私にはもう中国語を勉強する意欲が薄れてきていま

  した。今思うとあの時休んでいたらそれで中国語の勉強をやめていただろうと思います。

  大木さんから返って来た言葉は「病気でもないのになぜ休む、skype なら東莞から大連

  の先生につなぐことができるのではないか。勉強を休んではいけません。東莞にしばら

  くいるのならチャンスだから、現地の中国の方と今習ったことを恥ずかしがらないで話

  なさい」と学習内容を変更してくださったのです。前に習ったことのある短くて簡単な

  言葉の会話学習になったけれど、学習と実践をおり交ぜようと生きた中国語学習にして

  くださったのです。学校に通い現地の方と話す、まるで留学の環境です。

   私が中国語の聞き取り能力の進歩を感じ、その後の学習意欲に転機が訪れたのは実は

  この時だったのです。今までは中国語を習っていても発音が悪かったので中国語で話す

  勇気がなかったのです。何度も先生について練習した言葉を勇気をふるって工場の女子

  事務員に話しかけるとなんと立派に通じたのでした。そして嬉しいことに相手が答えて

  くれる中国語をクリアーに聞き取ることもできたのです。意味は頭の中で翻訳しなくて

  もわかったようでした。中国語を本気で話そうと意識した初めての時に自信も一緒につ

  いてきました。

   私は東莞工場に赴任します。中国語の勉強はこのまま続けていこうと決心しています。

  いくら中国に住んでいても勉強しない限り中国語は話せないと誰よりも知っているのは

  私です。

   大木さんに私が毎日中国語を聞いていないことは知られていました。でも大木さんは

  私の背中を押してくださったのです。何でも途中であきらめる私の悪い性格を大木さん

  はすでに見抜いており、優柔不断の私を大海に押し出したのです。

   大木さんのお年は知りませんがかなりご年配のお方のようです。ビジネスを離れたと

  ころまでご指導を頂いて感謝しています。インターネットという世界の中で、相手から

  見えないことをいいことに、若気の至りで数々の失礼を重ねたことをこの自己紹介でお

  詫びさせていただきます。

広島県大竹市 佐々木一さんの声(仮名)
    お爺さんの老化防止の中国語

   私は81歳になる老人です。パソコンの操作はまったくわからんが、大学に行ってい

  る孫娘に操作をさせながら何とか使っている。

   戦争中は大連に住んでいた。5-6年前に行ってきたが大分変わってるんでようわか

  らんかったが、そこそこに面影はだいぶあった。若い頃は中国語がうまいことしゃべれ

  たが、日本語もうまくしゃべれんこの歳では中国語どころではないと思っとたが、孫娘

  が「おじいちゃんでもええんよ」と言ってくれたのでパソコンで中国語の話の練習を始

  めた次第です。

   息子もやれやれ、と言ってくれとるし、ボケ防止のつもりで勉強を始めた。中国語で

  話ができればいいと言ったんじゃが、担当のお方は本選びで悩んでおったようじゃ。

   担当の方が昔を知っているばあさん先生を紹介してくださった。週2回大連の話をし

  ている。ばあさん先生は私が住んでいた黄金町や霞小学校を知っておったり、日本語も

  少しできるのでいつもこまらんで話をしている。ばあさん先生の息子が送ってくる古い

  童話の本を孫娘に印刷させて勉強している。

   もう大連には行けんかもしれんが、もし行けたらばあさん先生に会ってお礼をせんと

  いけんと思っている。

  (事務局注釈:おばあさん先生はこちらのお爺さんのために特別にお願いしています。

         skype でお話を頂いたものを事務局で文書化しました。)

    昨年(2009年)11月よりお体を悪くされレッスンを休まれていました。ご家族様よりのご連絡で今年5月にお亡くなりになられ
    ましたことを知りました。ご冥福をお祈り申し上げます。このご意見はご家族様のご了解を得て引き続き掲載させて頂いています。    


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